農業と福祉の連携

 海津市のアグリピアさんへ、フードバンクのボランティアメンバーと共に収穫体験に伺いました。アグリピアさんには日頃から多くの野菜をご寄付いただいており、心より感謝申し上げます。アグリピアさんの農場の「ゆかいなフルハウス(就労継続支援B型事業所)」の皆さんは、毎週のように少し大きくなりすぎた水菜や小松菜をフードバンクに届けてくれてます。ここでは、いろんな特性、障がいのある方たちが作業をされています。また、絵を描く自己表現の場としても活動をされており、絵がポールペンになったものを私たちのお土産にいだだきました。アグリピアさんの清潔な作業場で水栽培で行われた野菜を澄み切った目をしていて生き生きと働く、障がいのあるスタッフと一緒に収穫のやり方を教わりながら、作業をして一体感が生まれました。アグリピアさんでは、生産ラインにおけるボトルネックをなくすアイディアや工夫やそれぞれの特性を活かした作業工程など、「個性の尊重」が生産現場で機能していました。特性のある方の作業が効率良くスムーズにできるように様々な工夫がされていました。

 岐阜県のホームページでは農福連携とは、障がい者等が農業分野で活躍することを通じ、自信や生きがいを持って社会参画を実現していく取組です。農福連携に取り組むことで、障がい者等の就労や生きがいづくりの場を生み出すだけでなく、担い手不足や高齢化が進む農業分野において、新たな働き手の確保につながる可能性もあります。と明記されています。

 農業と福祉が手を取り合い、地域課題を解決しながら新たな価値を生み出す「農福連携」。その中で私たちフードバンクは、食の支援を通じて困っている人を支援し、両者を結ぶ架け橋になりたいと考えています。

 農業現場では、形や大きさが基準に満たない「規格外野菜」がどうしても発生してしまいます。フードバンクがこれらの野菜を受け入れ、必要とする方々へ届けることは、食品ロスの削減と食支援の両立に直結します。生産者さんにとっても、丹精込めて育てた作物を廃棄せず、社会貢献に活かせる新しい選択肢となります。

 さらに農業と福祉が深く連携すれば、障がいのある方が農作業を担い、困っている人に自分の作ったものを届けているというモチベーションの向上や、やりがいも創出されます。その成果をフードバンクが循環させるという、双方が支え合う持続可能な関係が生まれると思います。こうした協力の輪を広げることが、地域の絆を深める大きな力になると思いました。(文責;松原)